1キロのペースからフルマラソンのタイムを予測したり、目標となるタイムから1キロのペースを設定したり、あるいは1キロのペースが時速何kmなのかを知るための指標です。
フルマラソンを走るとき、時計を気にせず自分の感覚で走るという人もいれば、1キロ毎の距離表示を見ながらラップをきちっと計って走るという人もいると思います。
前半突っ込む人もいれば、後半に勝負をかける人もいるでしょう。
ただ、自分の実力を知っておかないと、明らかなオーバーペースや、狙っているタイムがあるときに、そのラップ近くで走っていないと、いくら前半抑えていても、後半で取り戻すには限界もあります。
そういう意味でラップタイムと予想タイムはとても大事です。最初から最後まで同じラップを刻めれば間違いなく、目標タイムが出るでしょう。
練習から設定のラップタイムを身体にしみ込ませておけば、本番にオーバーペースになることはないでしょう。本番はスタート直後、予想以上に速いラップタイムが出ます。
またジムでトレーニングする際は、ランニングマシーンに時速が表示されるので、1キロの想定タイムが時速いくらかなのか、すぐわかると走りやすいですよね。ぜひ参考にしてください。
ラップタイムとマラソン予想タイム(時速とペース)
1 1キロ:3分台~4分台
キロ3分やキロ4分前半で走れる方は、後半に大きくラップタイムを落とすことはあまりないでしょうから、予想のタイム通り走れるのではないでしょうか。
ただこのレベルだと5分10分と大幅にタイムの更新ができることも少ないかもしれません。目標タイムを1分2分更新するには、数秒タイムの調整がラップタイムにも必要になるかもしれませんね。
2 1キロ:5分台~6分台
1キロのラップが10秒上がれば、ゴールタイムは大幅に更新できると思います。ぜひ練習から想定タイムを意識してラップを刻み、またそれ以上のラップで練習しておけば、余裕をもって走れるでしょう。
1キロ自体のタイムは余裕があっても、フルマラソンならそれを42回繰り返すというところが難しさと言えますね。
3 1キロ:7分台~10分
マラソン初心者の方は、1キロ7分でも十分に5時間を切れるので、焦らずに走りましょう。
人によってはキロ7分は早歩きレベルです。42キロはとてつもなく長く感じると思いますが、途中歩いてもいいくらいの余裕を持って走りましょう。止まらなければ多くの大会で完走することができると思います。
まとめ
レースが始まれば、意外と時計を気にせず走る人が多いように思います。
ベテランランナーさんだと時計を見なくても、だいたい今何分ペースで走っているのか体感でわかるものです。なのでオーバーペースにはなりにくいですが、初心者の方だと、本番結構スピードが出てることに気づかず、後半失速してしまうケースがどうしても多くなってしまいます。
日ごろの練習でこそ、想定タイム、想定ペースを意識して走るように心掛けたいものです。